『もういちど、なんどでも。』 阿仁谷ユイジ

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セフレからじわじわと心を通わせて、思いあい、一緒に暮らし始めて2年。
古藤は恋人・藤井が事故に遭ったという報せを受けて病院に駆けつけると藤井は2年分の記憶を失っていた。
ふたりで築きあげてきたものは消え、ただの同級生に戻ってしまった。
湧き上がる自分の気持ちを受け止められず、戸惑う藤井。
それでも変わらず古藤は藤井に寄り添い続ける。

実はこの作品がわたしの初BLであります。
なんで今までBL読んでなかったんだろう、確かにラブ多いけども、すんなり垣根を越えていくけども、そんなこと抜きにしても切なすぎるんですけど!
上下巻あって、下巻の後半はもう嗚咽しながら読んでました。
BLが腐の森だなんてとんでもなかったです。
この世界を知らずに来たことを心底悔やみました。
BLのレベルの高さ、深さ、すごい…!

最初、古藤はビジュアルもパンツや服も、全部苦手だ…と思っていたんですが…
読んだら全部どうでもよくなりました。
今や、表紙とタイトルだけでも泣けます。
古藤のあの健気さ。
すごいぶっとんでるんですけど、この健気さが全てをチャラにします。
自分のことを忘れてしまっても、変わらずに藤井を大切に思う古藤。
自分が傷ついても、それでもずっと好きでいる。
そういう思いが報われた瞬間、涙腺崩壊でした。

藤井も藤井で、か、か、かわいい…!
古藤を好きで好きでたまらないけど、照れてしまうあの顔!泣き顔!!
自分が同性の古藤を好きだったという記憶も無くしてしまい、それでも心の奥深くから湧き上がる古藤への想いに戸惑う藤井。
二人の2年間の思い出が幸せすぎて、遠くて苦しい。
忘れてしまってもまた、何度でも見つけて恋に落ちるっていう二人の想いの強さや、両方の家族が二人を見守る姿が、ものすごく心を揺さぶりました。

心から幸せになってほしいと終始祈りながら、涙なしではいられませんでした。
好きだから何でもしてあげたい、大切にしたいっていう二人に感動しっぱなし。
ここからすんなりBLに夢中になり、しばらくBLに溺れて過ごしたのでした。

その後の話も甘々で幸せで大満足でした。
ラブモンスター古藤が大活躍です。
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