物心ついたときからひそかに想い合いながらも、兄妹の均衡を保ってきた義之とあゆみ。
ふたりの間に教師・遠藤が入り込んでくる。
思いを抑えられなくなった義之はあゆみを犯してしまい、3人の関係が動き出す。
壊れてんな~と片隅で思いつつも義之の妹への募る思いに涙しました。
わかっているけど抑えられない思い、叶えられない思い、他人だったら叶えられる思い。
どうしようもないという縛りはこんなにもぐっとくるものなのかと、学ばずにはいられませんでした。
わりとすんなり教え子に心を向ける、教師としての現実的な問題は置いといて、遠藤先生にもだいぶ心を奪われました。
学校で我慢できなくなっちゃうし。
わたしは遠藤先生派。
大人だし、しっかり手が早いところもよい。
この人はこの人で叶わないところがあって、一緒に泣いてあげたくなってしまう…
ボリュームも中身もずっしりしていて、ぐっとくる恋物語です。