『BECK』 ハロルド作石

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平凡な中学生・田中幸雄ことコユキの果てしなく続く退屈な日常は、南竜介との出会いによって一変する。
コユキ・竜介・千葉・サク・平は導かれるように集まり、「BECK」として音楽の世界を切り開いていく。
世界が「BECK」の音楽を聴くことになる。

連載中に読んでいたのはずいぶん昔で、懐かしくて久しぶりに読み返したら全然色褪せていませんでした。
連載時の小娘だった頃よりむしろ今の方がぐっと面白さを増した感じ。
ハマっちゃって実写DVDまで見てしまった…こちらもキャストどはまりで良作だった。

コユキ、千葉、斉藤さん…レオン・サイクスはまんまだったのに、エディとマッドのなんともいえないエキストラ感…桐谷健太の千葉がマジでよかったな…

実写についてはこの辺で漫画の話に戻りますが、BECKで描かれたライブでの一体感や昂揚感は鳥肌モノでした。
回を重ねるごとにコユキの歌はより強烈にオーディエンスに届き、この「届く」ということがどれだけ大きな力になるのかと感じられるようでした。
音楽についてだけじゃなくて、発する方だけじゃなくて、受ける方も、見ている人たちにも。
そしてやはり愛すべきキャラたち。
コユキとサクの友情、斉藤さん(水泳バージョン)の豹変ぶり、佐藤さんや川久保さんたち音楽関係者の音楽への思い。
でもBECKのメンバーが集まってしょーもないことばっかりやってるところがなんだかんだとてもすきだった。
ああいうのって本当に集団男子特有の空気だよな~。
コユキもバカだしみんなバカ。
バカな子たちが、奇跡のように出会って、大きな力に導かれながらBECKとして世界に出ていく様を見るのは本当に面白かった!
グレイトフルサウンドはマジ震えます。

ちなみに映画で打ち震えたレッチリサウンド。

「Around the World」最高です。