『潔く柔く』 いくえみ綾

Pocket

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。
群像の世界。
出会い繋がる人々、それぞれの世界が重なり合い、誰かが誰かの世界を救う。
自分だけが見るこの人、この人が失った誰か、誰かが忘れられないあの人      
私が生きるこの世界は誰かの世界でもある。
それぞれの場所で生きる人々の思いが交錯して流れゆく物語。

人物みんなが生きていて、それぞれの人生の中で変化していく。
あの頃と今の自分は同じではないけれど、これまでの道のりは今の自分に続いている。
この物語の中で重ねられた出会いがカンナと禄に繋がって、過去がようやく解き放たれたとき、ハルタの面影に涙が止まりませんでした…
最初カンナについては、カンナよりも、彼女の周囲の人が彼女に対して抱く感情に共感することが多かったけど、禄と出会って大きく自分を取り戻していってからは、カンナをよしよしと撫でてあげたい気持ちでした。

どの人物もそうだけど、わたしは清正くんがこの物語にいてくれて本当に良かったと思います。
カンナとハルタを想って泣いてくれる清正くんにグッときっぱなしでした…うう…
個人的には物語もキャラも、清正くんがいちばん好きでした。
最初はあんなにグダグダだったのに…

朝美はなかなか好感を持つきっかけがなかったのに、彼女の物語を良かったなぁと思えたのが嬉しかったです。
あと、百加のことも好きになった自分にびっくり。
古屋くんも良かったな。
さすがのいくえみ漫画です。

この作品も実写を見てみたのですが、キャスティングがどうもイメージに合わず、触らないでおくことにします。
あ、でも愛実の池脇千鶴さんと野原先生のMEGUMIさんが良かった!
ここ、ドンピシャでした!

1件のコメント

現在コメントは受け付けていません。