『ヴィンランド・サガ』 幸村誠

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舞台は11世紀、ヨーロッパ。
後の世に「ヴァイキング」と呼ばれる男たちが戦いに明け暮れる世界。
北海最強の戦士たちは暴虐の限りを尽くし、広い海を、大地を駆け回る。
かつて「戦鬼(トロル)」とよばれた戦士の子・トルフィンは、幼い頃から戦場を駆け、生き抜いてきた。
「復讐」という目的だけを胸に戦いに生きるトルフィンの運命は大きくうねってゆく。
本当の戦いとは何か、本当の戦士とは     

『プラネテス』を読んだことのある方も多いんじゃないでしょうか?
あの作品とはガラッと変わって、こちらは時代物です。

殺して何かを得ることが当たり前の厳しい世界の中で、たくさんの理不尽があって、憎しみが生まれて…
トルフィンが生きる目的を取り戻すまでは、彼自身も何の疑いもなく奪う側の人間だったので、かなり厳しいストーリーが続きます。
トルフィンの度肝を抜く強さには震えちゃうんですけど…
でもトルフィンがあんな男になるなんて想像できなかった…
かっこいいです、大人トルフィン。
アシェラッド兵団の人たちみんな、余興的に怖いことするから「うわぁ~…」って思いながら見ていたけど、その中にも確かにある人間模様は胸を熱くします。
生と死があまりにも近くて、誰もが生と死に染まっている。
だからこそ余計に生きている人たちが眩しく見えました。

そして、わたしが一番好きなシーンは14巻!
何度も読み返しています。
この世界で一番強いのはユルヴァ。
クヌートもいよいよ大きくなってきて、推しメンの一人です。
トルフィンもゼロに戻って、これから彼らが作ってゆく世界がどうなるのか、見届けていきたいと思います!
こちらはまだレポート続行。