『結んで、ほどいて、キスをして』 三月えみ

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父が遺した「板橋洋服店」を継いだ司。
彼の元にある日、中学の同級生・品川が訪ねてくる。
品川が司に伝えたのは、彼の会社が受け持つ、地域の再開発事業計画だった。
「この商店街は消える」
町内会では反対運動が起きて騒がしくなる中、地上げ屋として現れたもう一人の同級生・足立。
足立は司と昔、ある「約束」をしていた。

も~!品川め~!!と最初はずっと思いながら読んでました。
シリアスな話なのでラブよりはストーリーを味わう感じのお話。
しかしその分ラブの部分では気持ちがぐっと入り込みました。
病院でのシーンは、やっと訪れた二人の時間のカウントダウンの音が聞こえてくるようで、穏やかさに息が詰まりそうだった…
せっかく手に入ったのに離れなければいけない、どうにもならない、その板橋の苦しみが愛情として足立を支えているのがとても切なかったです…
二人が今の時間をかみしめて抱き合っているのが痛いほど伝わってきて、二人の涙につられて泣きました。
身支度整えているところなんか、夫を戦場に送り出す妻の様でほんと名残惜しかった!
足立…!かっこよかったよ…!!!
は~…もっと二人の幸せな続きが見たかったです。

品川は、最終回その後が一番良かった!
こんな人だったとは…いいとこあるじゃん~もっと見たかった!
墨田がいい味だしていた。

あと、何気に三宅さんがすきだったんです。
大事なところで粋な計らいをしてくれて、すごいかっこよかった!
三宅さんがいてこそのエンディングだったので、彼にも幸せになってほしいもんです。
…男いけそうだし。十二分に。