毎日、上級生の岬に八つ当たりして絡む紘川。
以前助けられたことがあり、自分だけのヒーローだと思っていた大和にいつも岬は守られて、何故オレは怒られてばかりなんだ！
ひねくれ者ふたりの遠回りなラブストーリー。
紘川という生き物は保護欲をムラムラ掻き立てるというか…！
ポロポロと流れる涙にズキューン♡♡♡ です！
大和のビジュアルが苦手でしたが、紘川でお釣りがくるのでオールOKです。
ねじ曲がったイヤな子だったのなんて振り返れば一瞬のことで、幸せとともにどんどん小動物的になってゆき、幼児退行気味で可愛さは爆発。
全感情が収まりきれずに溢れ出てしまうのは、紘川の完全なる長所です。
しょんぼり、モジモジ、ビクビク、へへへ…など表情の豊かさ。
怖い、寂しい、嬉しいときの泣き顔のバリエーションは必見です。
大和もその涙には何度もズキューンとなってます。
読んでるこっちも煽られてるから、大丈夫だよ、わかるよ。
これは抱きしめたいでしょうね！！
紘川の想定外のおボコさにリミッターが上にも下にも振り切れる大和ですが、そんな時でもふと冷静になるのが何とも哀れでした。
岬も保護欲に負けた一人のはず。
あんなにバカな嫌がらせを繰り返されて、大和のことになると見境なく協力を強いる紘川に対し、大きな心で世話役に徹する岬。
岬の思いやりあふれるアシストに癒されます。
「はじめてのおつかい」を見守る気持ちで読むと、とても満たされますので是非に。
