『僕の両性具有症候群』 カノンチヒロ

Pocket

バイク事故で留年し、噂が噂を呼んですっかり一人浮いている一宮。
一宮にビクビクしていないのは隣の席の雪野くらいだが、親しいわけでもなくボッチ同士。
ある日、授業中のアクシデントで初めてちゃんと話すことができて、調子に乗った一宮が…!

両性具有シリーズの1作目。
シリーズの流れは、

『僕の両性具有症候群』

『僕の両性具有性周期』

『彼の両性具有独占欲』

『彼の両性具有妊娠期』

『俺が両性なんて認めない!』

の順番です。
両性というイレギュラーなBLですが、男子高校生たちが頬を赤らめるお話です。
愛と笑いのバランスが非常に良いです!
絵も線が不安定なようでいて、バランスが良いところがツボだった!

噂で固められたボッチ男・一宮を私も最初はちょっと遠巻きに見る感じでした。
しょーもない人に見えたんで。
正直イケメンオーラとかないし…あの顔の傷は一般人には見えないし、一宮がバカであるということが大きいので仕方ないのですが…
しかしそのおバカさんなおかげで、一宮がとても自然に雪野にせまってくれて!
雪野の秘密を暴こうとする姿勢が、ちょっと鼻息荒くて乱暴すぎではありますが、雪野も武闘派なので心配はいりません。
この頃の雪野の容赦ない反撃と、一宮に対する信用ゼロの熱のない眼差しがとても好きです。
一宮はガサツで下品で超単純フキンシン男という側面を持ちながらも、実はイイ男だった!ちゃんとわかった!!
クヨクヨしがちな雪野をしっかり支える男らしさがイイ!
雪野の乙女な部分に敏感に反応しますが、考えていることがだいたい漏れているので安全なのです。
感情も表情も豊かでポジティブだし、たまに背負う花がキレイだし。
出世に縁遠そうな感じは否めませんけども、あんなストレートにこられたら悪い気しない…
恥ずかしい気持ちを全部かぶってくれるようなところもズキュンでした。
さすが年上。

1件のコメント

現在コメントは受け付けていません。