『彼の両性具有妊娠期』 カノンチヒロ

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『彼の両性具有独占欲』に続くシリーズ4作目で、那折×史と雪野×一宮の続編。
デキ婚を果たし、ラブラブセレブ生活を送っている那折と史。
ある日、デキる夫・史が過労で倒れてしまい、那折は妻として奮起するが・・・。
一方、雪野も就職が決まり、そろそろ結婚を意識し始める一宮たち。
一宮は雪野の家族に挨拶を申し出る。

那折がツンデレからデレデレに進化!
史は今までずっと酷い扱いを受けてきてちょっと麻痺してるのと、那折の愛に不慣れだというのもあって、いちいち感動しすぎで可愛い。
まさかこんな未来が来ようとは…という感じでしょうか。
史は学生の身分でありながらも、さすがのセレブ感と演出力…!
那折がそれをネタにぶちかますセレブ自慢が心地良いです。
簡単に丸くならないところがいい。

結婚と言えば当然本人たちだけではなく両家のお話になるわけですが、それぞれの親たちが見物です。
一宮・母は何度見てもグッとくる…という感じでしたが、今回の影の主役は雪野の父・泰弘くんその人です。
泰弘くんはマジで家族になるの怖いです。
あのインパクトといったら…帽子の角度すらなんか怖い。
本当にNYでなんのお仕事をしているのでしょうか…
雪野の両親と時宗先生は学生時代からの仲だったようで、昼ドラ的なとまどいのバックボーンがちらつきます。
なにか色々あったようなので、そのうち語られることを楽しみに待ちます。
雪野家に全く似合わない庶民・一宮が、雪野のご両親にご挨拶!ということでこの泰弘くんに立ち向かうのですが、父の愛で蹴散らされます。
それでもバカなりに雪野に対する真剣な想いを伝える一宮の男気に感動…!
色々ある中でも、雪野の気持ちを気遣って尊重するいい男です。
泰弘くんの不器用な愛に包まれてナイーブに育った雪野だけれど、一宮のバカなところや、ストレートな愛情表現が彼を救っています。
いよいよ色っぽく、しっとりしてきた雪野にすぐ夢を見るところは相変わらずの癒し系の一宮。
愛の力できっと家族を幸せにしてくれるんでしょう。

けどやっぱり総合力でいったら史が強いよな~
ちょっとイカれてるけど、那折にずっと恋し続ける史がステキ!
次のシリーズでも変わらずラブラブな姿を見られます!

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