田舎で自由気ままに育った すずめ。
高校1年生のある日、父親が転勤になり、東京のおじさんの所で暮らすことになる。
上京し、迷子になって倒れたすずめを助けたチャラ男・獅子尾。
なんと彼はすずめの高校の教師で担任の先生だった…!
みんなが大切に大切に恋をするお話です。
フラれたらみじめだとか卑屈にならずに、相手の気持ちも自分の気持ちも一生懸命大切にして、こんなふうに胸を張って恋ができたら本当にすてきだなぁと思える作品でした。
目の前が真っ暗になる絶望感も、涙が溢れてくる幸福感も、恋するときの色んな感情を体感できます。
私のMVPはぶっちぎりで馬村です。
ほんとに、あんたよくこの物語を完走したね…という気持ちで一杯です。
寝起きの馬村、萌え~♡
諭吉おじさんがどんどん父親化していく中、馬村がソツなく対応するところは何かシュールだったけれども。
特に8~10巻は泣きどころが多くて大変だった…
すずめが馬村の家に向かって走った朝は、やっとここまできたか…!!という気持ちがこみあげてしまって、「馬村~~うわ~ん」と泣き崩れました。
あぁ…馬村大好きだよ…!!
すごくすごく幸せな気持ちになって、すずめより先に泣いてしまった。
すずめは素直で、彼女の心の動きにはすごく感情が引っ張られます。
このシーンもすごい引力があって、自分が誰かを幸せにできるっていうのは、こんなにも自分を満たして救ってくれるのかと、しばらくこの数ページを行ったり来たりしながらぼんやり思いました。
恋というものは難儀なもので、好きな人が自分を好きっていうのも奇跡な上に、気持ちが通じればめでたしめでたし、とはいかない。
大好きで、大切で、相手のことを思いやるほどうまくいかなかったり、苦しくなったり。
獅子尾は大人で、その分色んなことを経験してるから先回りして考えてしまって、彼も一生懸命だったから切なかったな。
ネクタイのくだりなんか、全力でキュンキュンさせてもらいました。
女の友情も激アツで、ツンデレ女王・ゆゆか様も大好きだった!
ドM信者たちと一緒になってハート飛ばしてました。
こんなの自分の彼女とか子どもとかだったら可愛くてしかたないだろうな~
彼女の実は自分の気持ちに素直なところとか、情に厚くて優しいところとか、ちゃんと受け止めてもらえて嬉しかったです。
文化祭の時の、MVP・馬村のゆゆか様への神対応にも感動しました。
どうやっても私は馬村推しなので、映画化も決まりましたが、ぜひ原作で馬村を堪能してもらいたいです。
あ~恋したい。
こんなん読んだら恋したい。