”高三冬の大事変”
事変後、松川 花太郎（ハナ）は平井 一（いっくん）の前から姿を消した 。
そして３年後…突然戻ってきたハナは女装男子になっていた・・・！！
不器用で一途な関西弁・女装男子の恋物語です。絵も綺麗！
”大事変”でハナは一生の思い出にするつもりで、いっくんの大切な「初めて」を頂戴して消えるわけですが、やっぱり関西弁ってすごい。
かなり衝撃的なしこりをお互いに抱えたまま３年間を過ごし、消化できぬままに再会…というとても気まずい空気を背負っているはずなのに、関西弁が軽妙にそれを手玉に取っている…！
関西弁ってどんなに重暗い空気でも、そこに穴をあけるきっかけを含んでいるというか。
要するに、ハナはバカだけどかわいくて健気だし、いっくんはむっつりだけど冷静でしっかりしてるという、魅力あふれるイイ奴らなのです。
いっくんのあの動じなさと意外にテンポよく手を出すところとか普通にカッコいいし、その上ボケ・ツッコミも堪能ときたら…いくらモサくてもズキュンです。
いっくんは男らしさ満載なんです。
「やかましいんじゃ すっ込んどけカス！」
…なんて、普段は落ち着いていても言うときは言う、やるときはやる男、それがいっくんなんです。
ハナファンたちのブーイングにも屈しない！
すっかりいっくん推しになってしまいましたが、ハナもよかった。
いっくん好き好きで、好きな分だけ不安もあって、最後の最後で踏み切れない泣き虫乙女。
そんなハナの背中を全力で押してくれる、愛を大切にするオカマの人たち…涙もろい…
こうやって結構ハデめに展開してゆく二人の恋なのでありました。
そして、ハナのパンチのある親父はもう是非見てもらいたいです。
登場は一瞬なんですけど、あれは外せない登場でした。
二人のラブラブは、二人ともアホなので終始幸せな気持ちで見守ることができました。
貪欲なのにアホ、アホだし貪欲、という見ごたえのあるバカップルでした。
まだまだ見足りない！と悶々としていたら、どうやらまだ彼らのお話続くようです♡
