『町田くんの世界』 安藤ゆき

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メガネだけど勉強が得意ではない町田くん。
かといって運動も人より苦手な町田くん。
でもみんな町田くんを愛している。
それは町田くんが人を愛しているから。
そんな町田くんのやさしい世界      

町田くんみたいに生きられたら世界はどんなにあたたかいだろう。

町田くんはひたすら正直にやさしい。
押し付けるでもない自然なやさしさにホロリとしてしまいます。
でも菩薩のようではなく、ちゃんと人間らしく不器用に悩んだり、落ち込んだりもする町田くん。(無表情だけど)
動揺する町田くんに思わずクスッとなって、より町田愛が深まってゆきます。

家族もみんな町田くんが大好きで、町田くんを中心にあたたかい世界が回っています。
わたしも町田くんの家族になって、あの愛にまみれて暮らしてゆきたい。
あれさえあれば人生なんとかなるのでは…と思えてしまう。
町田くんは世界の精神的支柱なのです。

町田くんと関わった人たちは自分を大切にしはじめます。
そして自分と同じくらい人の事も大切にすることができるようになるという、ペイフォワードの世界が構築されてゆく…。
愛するとか、愛されていることって、なんて人をやさしくするんだろう。
それぞれ自分と重なるところのある誰かがいて、彼らが町田くんに救われるたびに自分の一部が救われていくようで、じんわり涙が出てしまう…。

自分の心と同じように人の心も大事だから、失恋をしたり傷ついたりしてもちゃんと前に進める。
町田イズムが通過したあとでは、次々に乙女心が開花してゆくのです…!
あの無償配布の愛を受け取り拒否するなんてできっこないよ!
わたしだって町田くんにヨシヨシされたい!!

こうして今日もどこかで町田チルドレンが増殖しているのでしょう。
みなさま、是非町田くんの愛にあてられてください。