『年下彼氏の恋愛管理癖』 桜日梯子

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馬車馬のように研究に没頭し、自分のお世話が全くできない研究生・小野塚理(サトシ)は後輩の平坂泉に毎日かいがいしく世話を焼かれてなんとか生きている。
泉は「飼い主」と呼ばれ、理の心配をして過ごす毎日だが、ある日理が教授に襲われて     !?

愛され過ぎて失神寸前。
したがりとされたがりの究極のマッチング。
SもMもわがままに味わい尽くせる作品です。
いや、よく考えたらSとMと変態しか出てこない。
もっとよく考えたら、この中で一番まともなのって実は安生先生なのでは…?というところで、今、立ち尽くしています。

キャラそれぞれが主役張れる感じにドロドロに濃ゆい。
スピンオフ作品も収録されていて、どのお話でも素晴らしい化学反応が起こっています。
三住&倉本の話の心の奥の欲望が回収される感じが非常に心地いいです。
実は本編よりもこの二人の行く末が気になるところであります。
個人的にはドSの王様・西島先生もだいすきで…♡
息をするように人を罵る西島先生…
あれ?でもなんか、西島先生ってもしやまともなんじゃ…?
コス・峰雄もご奉仕・リド王子も壁ドン職人・三住も専属ドS・倉本も、みーんな変態!
結構ギリギリの変態なのに、その需要と供給の運命が見事です。

主役の二人も「普通です」みたいな顔してますが、ヤバイですから。
サトシさんがどんどん貪欲に…というか飢えていくのがたまりません。
ザ・貪欲のお色気サトシが、その欲を余すことなく泉くんにぶつけていきます。
スイッチ入ったらもう止まらない。
ま、泉くんは幸せそうに全部受け取るのですが。
そして投げ返すのですが。
八百長じみた激甘の愛。
二人の間に生じる障害はただ愛を燃え上がらせる着火剤です。
あー脳が沸騰しちゃう。
独占欲っていいものですね。
サトシさんが隙ありまくりだけど、その分泉くんが警戒・威嚇しまくって超安定してるので、安心して楽しめるはず。
サトシさんも泉くんも愛情や独占欲に従順なので、そんな溢れまくりの愛され感をご堪能いただきたい!