『甘々と稲妻』 雨隠ギド

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妻を亡くした高校教師の犬塚は娘のつむぎと二人暮らし。
料理が苦手で、日々の生活をやりくりするのに精一杯で、味気ない食卓が続いていた。
ある日、母親が料理店を営んでいるという教え子・小鳥と出会い、一緒にご飯をつくって娘と3人で食べることになったが     

誰かが料理する台所を後ろから眺めるときの温かい気持ちや、小さな子どもに戻って愛されている気持ちで心が温かくなる作品です。
「ごはん」と「愛情」を軸に物語は進みます。
メニューも馴染みのあるものが多く、どれも匂いがしてきそうでとてもおいしそう!
料理の工程や様子も料理番組みたいで面白くて、レシピも参考になるというお役立ちぶり。
不器用ながらにつむぎを喜ばせたい一心で一生懸命ごはんをつくる父さんの姿が愛情に満ちていて、つむぎのおいしい顔を見て一緒にじわっと幸せを感じることができました。
無意識に自分が幼かった頃の親の顔が頭に浮かんでしまってく少しすぐったい気持ちにもなりました。

犬塚先生とつむぎの親子関係がとても素敵で、つむぎへの問いかけが愛に満ち満ちてます。
こんなお父さんだったら素直になれるだろうな~
絶対的な味方だと感じられることってすごい。
この父がいてこそのつむぎなんでしょう!
つむぎが愛くるしくって、その笑顔や涙に毎回ヤラれます…ハンカチいりますよ。
心が豊かでかわいくて、語彙力が面白いつむぎ。
拗ねてもかわいくって、成長したらモテモテだろうな。
つむぎの返しも、父さんのつなぎも最高で、親子のコンビネーションはさすがです。

小鳥のアシストも優しい。
忙しい母と二人で寂しさもあるけれど、愛情を注がれている。
でもどうしても足りないところをそれぞれが補い合っている3人。
犬塚先生に対しては色んな感情が入り混じっていて、これからその感情とどういう風に向き合っていくのかが気になるところです。

つむぎの目に入れられそうな可愛さや小鳥の青春など、引き続き要チェックの作品です。

アニメはこちら↓