自分の居場所をどこにも見つけられずに、「パシリのプロ」という役割にすがりついてきた勢多川。
巷では夜な夜なヤンキーを襲う「熊殺し」の噂で持ち切りのそんなある日、同級生・大柴健介の家で返り血を浴びて帰宅した兄・康介に遭遇して…！？
母性溢れるお人好しヤンキー・勢多川正広と、かつて「ヒグマを倒してサバいて食った」と噂された数学教師・大柴康介のほぼひとつ屋根の下舎弟ラブコメディです。
『ひとりじめボーイフレンド』で撒かれた、勢多川と康介のフラグのドキドキ回収ストーリーです。
勢多川がただただお母さん過ぎて、大柴家は託児所感を増しています。
幸せに臆病で真面目で素直で世話焼きで動物好きなヤンキー・勢多川の魅力でキュンキュンしちゃってもう…どこがヤンキーなのかわからなくなってきます。
前作でも滲み出ていましたが、勢多川のポテンシャルが今作で余すことなく発揮されています。
酔ってさらにお母さん属性が強化された勢多川とかたまんないですよ…！！
あぁ、勢多川酔っ払いバージョン本当にすき！
シクシク泣きながら愚痴る勢多川を是非見てもらいたい！
彩香さんの夫・宝城も勢多川が大好物ですし。
いよいよ「みんなの勢多川」になってしまって寂しさもありますけども。
水と油のようだった支倉と勢多川ですが、その関係性も変化があり、周囲からは仲良し認定されるまでに…！
消去法で支倉に恋愛相談することにした少女漫画・勢多川をイライラしながら切り捨てる支倉様。
バッサバッサと躊躇なく切っては捨てる支倉が図らずも勢多川のノロケを引き出してくれます。
恥ずかしい勢多川…しかしいいコンビです。
もしかしたらもしかするのでは…と目が離せないビッグコンビの化学反応。
もちろん支倉だけではなく、他のみんなとの友情にも変化が。
健介の男気は見物です。
さすがあの男の弟だな～と感心してしまった。
そして、あの男こと康介もギラギラしまくり！
勢多川を甘やかしたいという欲望に沿って堂々と生きる康介はやっぱりかっこいいです。
甘やかしたいし甘えたいっていう、大人だからこそ持ち得る素直さがせつなくて甘い。
康介の大人で先生である部分とか、勢多川への愛がもう優しすぎて…
康介の愛が勢多川の渇いた部分をすごい勢いで満たしていく様は本当に泣けます。
勢多川がかわいくて仕方なくて、そりゃあ自分の腕の中で泣かせてやりたいでしょう…！
愛さずにはいられない生き物、それが勢多川です。
勢多川愛が爆発してしまいましたが、どのキャラもさらに愛しくなってしまうのでお気をつけください。
大柴ママも、動物たちも、ラーメン屋の店長も、名もなき受験生たちも…！
おまけマンガも各巻アツいです。
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