『飴色パラドックス』 夏目イサク

Pocket

週刊誌の「事件班」から「張り込み班」に異動になった尾上。
そこで同期入社の蕪木コンビを組むことになる。
ここ一番でいつも目の前に立ちはだかってきた蕪木にライバル心むき出しの尾上は、彼女まで蕪木に持っていかれてピリピリムード全開。
性格も正反対で何をやっても反発し合う二人だったが…!?

最初こそ二人の反発っぷりにおろおろしてしまいますが、憎めない!
そしてもはや懐かしい!
尾上がクルクルとすごい勢いでイイ表情見せてくれるので、ご堪能いただきたい!
保護者的な雅やんには迷惑かけて申し訳ないけれど、酔っぱらってMAXめんどくさい尾上はさらにずっと見ていたくなるダダっ子系で大好き!
しかし、懲りずに面倒見てくれる雅やんが実は一番「買い」なのかもしれない。

蕪木が恋愛に関して割と短気なのと、荒んだ仕事方針のおかげで、グダグダなし文句なしの展開。
荒んだ心は尾上がキラキラと浄化してくれて、仕事のツラさを誤魔化しながら保っていた心も、お互いを思いやることでいつの間にか強くなってますます最強の蕪木。
それが尾上に振り回されたり、ツボにはまったり、理性ブッ飛ばされたり、やきもち妬いたり…最強・蕪木がどんどんデレていく様が非常に心地良いです。
雅やんに警戒心・対抗心モロ出しなのも、それに雅やんがドン引きしてるのも心地良い。

まぁ蕪木の良さを最大限に引き出してるのはまぎれもなく尾上であるわけです。
尾上がキャンキャン吠えるのも、テンパりまくるのも、テンションが子どもなのも、どれも大好物。
それをかわいくって仕方ないみたいに見つめちゃって、しれっと内心萌えまくっている蕪木にクラ~ってなります…
上手に特別扱いしてくれるし…心を許してる感っていいですね…クラクラしますね…!
テンパってる尾上の話をじっくり促しながら聞こうとしたり、尾上のためにちゃんと自分の気持ちを精一杯言葉にしてくれる蕪木の姿は感動です。
さすが荒んだ道を来ただけあってラブも積極的で熱いです。
尾上の幸せそうな顔ったら♡